みなさんこんにちは😊
安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯科医院(歯科・歯医者)、かわもと歯科こども歯科クリニックの野村です🍓
今年も瞬く間に過ぎていき、あっという間に最後の月となりました。厳しい寒さが続いていますが、体調は崩していませんか?
今回は🦷 舌の役割について詳しくお話ししていきたいと思います!
舌(ぜつ)は、私たちが日常生活の中であまり意識することはありませんが、「食べる」「話す」「飲み込む」といった生命維持に欠かせない働きを担うとても重要な器官です。普段はあまり目にすることがありませんが、舌はとても複雑で強い筋肉で構成されており、お口全体の健康と密接に関わっています。
ここでは、舌がどのような役割を果たしているのか、みなさんにも分かりやすいように丁寧に解説していきます。
■ 舌はどんな器官?
舌は主に“筋肉の塊”でできています。体の中でも非常に柔軟で、細かい動きができる珍しい筋肉です。また、舌の表面には「味蕾(みらい)」と呼ばれる味を感じる器官が多数存在しています。
舌は「前方の舌先」「中央部」「後方(根元部分)」で役割や感じる味覚が異なり、非常に精密な構造になっています。
1. 食べ物の味を感じる大切な器官(味覚)

舌といえばまず思い浮かぶのが「味覚」。
味蕾を通して、
•甘味
•塩味
•酸味
•苦味
•うま味
の5つの味を感じ取ります。
● 味覚はどう役立つのか?
味覚には、ただ「美味しい・美味しくない」を判断するだけでなく、体を守るための重要な働きがあります。
•甘味:エネルギー源となる糖を見つけるサイン
•酸味:腐敗や劣化の可能性を知らせる
•苦味:毒性のあるものを避けるための本能的反応
•塩味:生きるために必要なミネラル補給
•うま味:タンパク質を効率よく摂るためのサイン
このように、味覚は生命維持のために非常に大切な感覚なのです。
2. 飲み込み(嚥下)をスムーズにする舌の働き
食べ物を飲み込むとき、舌はとても重要な役割を果たします。
● 嚥下の流れと舌の働き
1.食べ物を左右の奥歯に運ぶ
舌はスプーンのように食べ物をすくい、噛みやすい位置へ動かします。
2.すりつぶされた食べ物を集める
噛んで細かくなった食べ物を、舌が器用にまとめて「食塊(しょっかい)」という飲み込みやすい形にします。
3.のどの奥へ送り込む
舌が上あごに押し当てられるように動き、食塊を喉へ送り込むことで飲み込む動作が起こります。
この動作がうまくいかないと、食べ物がうまく飲み込めず、誤嚥(ごえん)につながることもあります。
特に高齢者では、舌の筋力低下が飲み込みやすさに大きく影響します。
3. 発音を助けて言葉をつくる(構音)

普段あまり意識しないかもしれませんが、舌は「言葉を発音するために欠かせない器官」です。
● 舌が関わる発音の例
•「ラ行」…舌先を細かく動かす必要がある
•「タ行」「ナ行」…舌先で上あごに触れて発音
•「サ行」…舌の位置が重要で、位置がずれると音がにごる
舌の動きがうまくいかないと、言葉が聞き取りにくい・滑舌が悪いと感じやすくなります。
また、お子さまの発音のクセや、矯正治療中に発音が変化しやすいのも、舌の動きと状態が関係しているためです。
4. 唾液を広げてお口の健康を守る

舌は常に口の中で動いており、その動きによって唾液をお口全体に広げています。
唾液には、
•虫歯を防ぐ
•歯周病を防ぐ
•乾燥を防ぐ
•口臭を軽減する
といった重要な働きがあります。
舌の動きが弱くなると、唾液が行き渡りにくくなり、「口が乾きやすい」「口臭が強くなる」といった症状につながることがあります。
5. 舌は健康状態のサインを教えてくれる

実は舌は、体の状態が現れやすい部分でもあります。
•白いコケが多い → 口の乾燥・風邪・胃腸の不調
•赤い舌 → 発熱や炎症
•紫色の舌 → 血流の悪化
•地図のような模様 → 地図状舌(基本的に害なし)
歯科では、舌の色や形を見ることでお口全体の状態を確認することがよくあります。
6. 歯並びや噛み合わせに影響する舌の位置

舌は大きくて強い筋肉のかたまりであり、実は歯並びに影響を与える力が十分にあることをご存じでしょうか。
● 舌の癖が歯に与える影響
•舌で歯を前に押す癖(舌突出癖)
前歯が徐々に前方に押され、出っ歯になる原因に。
•舌の位置が常に下がっている(低位舌)
上あごが十分に広がらず、歯列が狭くなりやすい。
•口呼吸につながることも
舌が正しい位置にないと、口が開きやすくなり、口呼吸の習慣がつきやすい。 歯並びやお口の機能を保つためには、舌が「正しい位置」にあることが重要です。 •上の前歯のすぐ後ろ、上あごの丸みのある部分 この位置に舌があることで、 特にお子さまの場合、舌の位置は成長や歯並びに大きく影響するため、歯科では舌の位置や癖を確認することが多いのです。 舌の癖が原因で歯並びに影響が出ている場合や、発音の問題が続く場合には、「舌の筋肉を鍛え、正しい位置に戻すトレーニング」が有効です。 •舌をスポットに置く練習 舌の癖を改善しないまま矯正を終えると、後戻りしやすくなるため、舌の機能改善はとても大切です。 舌はお口の中だけでなく、全身の健康とも深く関係しています。 舌が低い位置にあると、口呼吸になりやすく、それに伴って頭が前に出る姿勢(ストレートネック)が起こりやすいと言われます。 舌が喉の奥に落ち込みやすい場合、睡眠中のいびきや無呼吸を引き起こすことがあります。 このように、舌の位置や動きはお口だけでなく、全身に広く影響する可能性があるため、歯科でのチェックはとても重要です。 舌自体の健康も毎日のケアで守ることができます。 •舌ブラシを使って優しく磨く 特に舌が白くなりやすい方は、乾燥や口呼吸のサインであることも多いため、生活習慣の見直しも歯科としてアドバイスしています。 舌は、 舌の癖や位置が気になる場合や、発音・歯並びのお悩みがある場合は、歯科での相談がおすすめです。 ◆📞予約・お問い合わせは
7. 正しい舌の位置「スポット」とは?

それがいわゆる “スポット” と呼ばれる場所です。● 正しい舌の位置(スポット)
•唇を閉じているとき、舌の先端はこの位置に軽く触れているのが理想
•鼻呼吸がしやすくなる
•顎の発育がスムーズになる
•歯並びが安定しやすい
•口の中が乾きにくくなる
など、たくさんのメリットがあります。8. 舌トレーニング(口腔機能訓練:MFT)の重要性
これを 口腔機能療法(MFT) と呼びます。● よく行われる舌のトレーニング例
•舌の先を上に持ち上げるトレーニング
•舌の力でスプーンや紙を押し返す練習
•唇や頬の筋力をあげる体操
これらのトレーニングは、歯並びの治療(矯正)と併用するとより効果的です。9. 舌と全身の健康の関係

● 姿勢との関係
これが肩こりや疲れやすさ、睡眠の質の低下につながる場合もあります。● 睡眠の質への関与
特に口呼吸の癖がある方は要注意です。10. 舌のケアも大切

● 舌のケアのポイント
•強くこすりすぎない(味覚障害の原因に)
•口呼吸の改善
•十分な水分補給
•定期的な歯科でのチェック◆ まとめ
•味を感じる
•食べ物を飲み込む
•言葉をつくる
•唾液を広げてお口を守る
•歯並び・姿勢まで影響する
という、とても重要な働きを持った器官です。
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