みなさんこんにちは🌞🌞
安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯科医院(歯科・歯医者)、かわもと歯科こども歯科クリニックの田🦭です😊😊
今回は、指しゃぶりをする理由と、指しゃぶりによって起こる事例・対処法についてお話ししていこう思います👶🍼🦷
小さなお子さんが指をしゃぶる姿は、どの家庭でも一度は見られる微笑ましい光景です!
しかし、いつまでも指しゃぶりを続けていると「歯並びに影響が出るのでは?」「やめさせた方がいいのかな?」と心配になる保護者の方も多いのではないでしょうか?
今回は、指しゃぶりをする理由や起こりうる影響、そしてやめるための対処法について、わかりやすく解説していこうと思います。
1.指しゃぶりをする理由とは?

生まれつきの「吸う」本能
赤ちゃんは、お腹の中にいるときからすでに指をしゃぶっています。
これは「吸啜(きゅうてつ)反射」と呼ばれる、生まれつき備わった反射で、母乳やミルクを飲むために必要な本能的な動きです🍼
そのため、指しゃぶりは赤ちゃんにとって自然な行動の一つです。
安心感を得るため

指しゃぶりは、赤ちゃんや幼児にとって“心を落ち着ける手段”でもあります。
眠いとき、不安なとき、退屈なときに指をしゃぶることでリラックスし、安心感を得ることができます。
まるでお気に入りのぬいぐるみを抱っこするような、精神的な安定のサインなのです🧸💛
習慣化によるもの

1歳を過ぎても指しゃぶりが続く場合、それは「習慣」として定着していることが多いです。
眠る前やテレビを見ているときなど、無意識に指を口に入れるようになると、クセとして残りやすくなります。
ストレスや環境の変化が影響することも・・・

保育園や幼稚園の入園、兄弟の誕生など、子どもにとって環境の変化が大きい時期には、ストレスから指しゃぶりが増えることがあります・・・
「甘えたい」「安心したい」という気持ちの表れでもあるため、叱るのではなく、気持ちを受け止めてあげることが大切です。
2.指しゃぶりによって起こる可能性のある影響
指しゃぶりは、乳児期にはほとんど問題になりませんが、長期間続くと歯やあごの発育に影響を及ぼすことがあります。
出っ歯(上顎前突)になりやすい

長期間、強く指をしゃぶることで、前歯が前方に押し出されて「出っ歯」になることがあります。
これは、上の前歯が前へ傾斜し、下の前歯が内側に倒れ込むことで起こります。
開咬(かいこう)になることも

上下の前歯が閉じず、前歯の間にすき間ができる「開咬」という状態になることもあります。
この場合、口を閉じても指を入れていた部分に空間が残るため、前歯で食べ物を噛み切りにくくなることがあります。
発音への影響

前歯のすき間があると、サ行やタ行などの発音がしにくくなることがあります。
「す」や「た」などが「しゅ」「ちゃ」のように聞こえることもあり、発音の練習が必要になる場合もあります。
顎の発達や噛み合わせの乱れ

指しゃぶりは、口の中に異常な圧力をかけ続ける行為です。
そのため、あごの成長に左右差が出たり、噛み合わせ(咬合)のバランスが崩れたりすることがあります。
これが将来的に歯列矯正が必要になる原因の一つとなることもあります。
3.指しゃぶりをやめる目安の時期

指しゃぶりは成長とともに自然と減っていくことが多い行動です。
しかし、3歳を過ぎても頻繁に続く場合は注意が必要です。
3歳まで
心理的な安心行動の一つとして見守る
4歳〜5歳頃
歯並びやあごの発育に影響が出始める可能性があるため、やめる方向へ導く
6歳以降
永久歯の萌出時期にあたるため、続けている場合は歯科で相談を
無理にやめさせようとするよりも、本人の意欲を育てながら、少しずつ減らしていくことが大切です。
4.指しゃぶりをやめるための対処法
まずは安心感を与える

指しゃぶりの多くは、不安や退屈を感じたときに行われます。
叱ったり、無理にやめさせたりするのではなく、抱っこやスキンシップで安心感を与えることが効果的です。
「手を使って一緒に遊ぶ」「絵本を読む」など、手や口を使う別の活動に誘導するのもおすすめです。
指しゃぶりをするタイミングを観察する

いつ、どんな状況で指をしゃぶっているのかを観察しましょう。
たとえば「眠いとき」「退屈なとき」「テレビを見るとき」など、特定の場面が多ければ、その時間に別の行動を用意してあげることがポイントです。
ポジティブな声かけを

「もうお兄さん(お姉さん)になったね😊」「今日は指しゃぶりしなかったね!」など、できたことを褒めてあげましょう。
子どもは叱られるよりも、褒められることでやる気が出るものです。
日常の中で少しずつ成功体験を積み重ねることが、やめるきっかけにつながります。
苦い薬や絆創膏を使う場合

市販の「指しゃぶり防止用の苦い液」などを使う方法もありますが、これはあくまで補助的な手段です。
根本的な安心感や生活リズムが整っていないと、別の指をしゃぶったり、夜中に再開したりすることもあります。
使う際は、歯科医や小児科医に相談してからにしましょう。
歯科でのチェックも大切

長く続く指しゃぶりによって、歯並びや噛み合わせに影響が出ていないか、歯科での確認が大切です。
必要に応じて、軽度の歯列不正を予防するためのマウスピース型装置(口腔習癖改善装置)などを使用することもあります。
5.指しゃぶりは「心と体の成長のサイン」

指しゃぶりは、単なる《悪い癖》ではなく、子どもが安心を求めたり、自分を落ち着けるためにとる自然な行動です。
そのため、無理に叱ってやめさせるのではなく、「なぜ指しゃぶりをしているのか」を理解してあげることが大切です。
愛情をもって見守り、少しずつ自分でやめられるように導いていきましょう。
もし歯並びや噛み合わせに変化が見られる場合は、早めに歯科で相談することをおすすめします。
指しゃぶりは赤ちゃんの自然な行動であり、安心感を得る手段でもある
・3歳を過ぎても続く場合、歯並びや発音に影響する可能性がある
・焦らず、安心感とポジティブな声かけで少しずつ減らしていくことが大切
・歯科で定期的にお口の発達をチェックすることで、早期対応が可能
★補足★
おしゃぶりの使用について👶

おしゃぶりも指しゃぶりと同じく、赤ちゃんに安心感を与えるアイテムのひとつです。眠る前やぐずったときに使うことで、気持ちを落ち着ける効果があります。ただし、長期間の使用には注意が必要です。
おしゃぶりを長く使いすぎると、指しゃぶりと同様に歯並びやかみ合わせに影響を及ぼすことがあります。特に、3歳を過ぎても日常的に使っている場合は、上の前歯が前に出たり、開咬になることがあります。
使用の目安としては、1歳半〜2歳頃から徐々に回数を減らし、3歳頃までに卒業できるのが理想です。無理に取り上げるよりも、自然に手放せるように生活リズムを整え、眠るときの安心アイテムをぬいぐるみなどに切り替える方法も効果的です。
長期的な指しゃぶり、おしゃぶりが続いていて不安な方、歯並びへの影響を相談したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
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