みなさんこんにちは😃
安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯科医院(歯科・歯医者)、かわもと歯科こども歯科クリニックの歯科衛生士の益田です!
乳歯は一時的な歯と思われがちですが、子どもの成長においてとても重要な役割を担っています。また、乳歯から永久歯への生え変わりの時期には、正しいケアや生活習慣を身につけることが大切です。ここでは、乳歯の役割と生え変わりの際に特に注意すべきポイント、予防処置の「シーラント」について詳しく解説します。お子さまの歯の健康を守るために、正しい知識を身につけ、適切なケアを心がけましょう♪
乳歯の役割と生え変わりの際に大事なこと
1. 乳歯の重要な役割
乳歯は、子どもが健康的に成長するために以下のような重要な役割を果たしています。
① 食べ物をしっかり噛む
食べ物をしっかり噛むことは、消化を助けるだけでなく、脳の発達や顎の成長にも影響を与えます。よく噛むことで唾液の分泌が促され、消化を助ける酵素が分泌されるため、栄養の吸収がスムーズになります。また、噛む刺激が脳に伝わることで、集中力や記憶力の向上にもつながります。
② 正しい発音を助ける
歯は発音にも大きく関係しています。特に「サ行」や「タ行」の発音は、前歯がしっかり生えていることで正しく行えます。乳歯が早く抜けたり、むし歯で欠けたりすると、発音に影響が出ることがあります。
③ 顎や顔の正常な成長を促す
歯は顎の骨に適度な刺激を与え、成長を促します。乳歯の時期にしっかり噛むことで、顎が正しく発達し、永久歯がきれいに並ぶスペースが確保されます。
④ 永久歯の正しい生え方をサポートする
乳歯の下には、永久歯の芽(歯胚)がスタンバイしています。乳歯が健康な状態で正しく抜けることが、永久歯の正しい位置や歯並びを決める大切な要素になります。乳歯がむし歯で早く抜けると、永久歯が正しい位置に生えてこないことがあり、歯並びが乱れる原因になります。
⑤ むし歯が永久歯に影響を与える
乳歯のむし歯を放置すると、その下にある永久歯にも影響が及ぶことがあります。乳歯の根の先には、永久歯が作られる部分があり、乳歯がむし歯で感染すると、永久歯が変色したり、十分に成長しなかったりすることがあります。
2. 乳歯の生え変わりの時に大事なこと
乳歯は永久歯へと自然に生え変わりますが、その過程で注意すべきポイントがいくつかあります。
① 正しい歯みがきを習慣づける
生え変わりの時期は、乳歯と永久歯が混在しているため、歯みがきがしにくくなります。特に、生えたばかりの永久歯はエナメル質が未熟でむし歯になりやすいため、丁寧なケアが必要です。
〜歯みがきのポイント〜
•歯ブラシを持つ力は軽く:強くこすると歯ぐきを傷つけるため、鉛筆を持つように軽く持つ。
•奥歯の溝や歯の隙間を丁寧に:特に生えたばかりの6歳臼歯(第一大臼歯)は見えにくく、磨き残しが多くなるため注意する。
•フッ素入りの歯みがき粉を使う:フッ素は歯の表面を強くし、むし歯予防に役立つ。
•仕上げみがきを続ける:10歳頃までは、保護者による仕上げみがきが推奨される。
② 生え変わりの順番と時期をチェックする
生え変わりには個人差がありますが、通常6歳頃から始まり、12歳頃に完了します。
異常があるか確認するポイント
•乳歯が抜けないのに永久歯が生えてきた(「二重歯列」)
•乳歯がなかなか抜けない(歯科で抜歯が必要な場合も)
•永久歯の生えるスペースがない(歯並びが悪くなる可能性あり)
•乳歯が早く抜けすぎた(隣の歯が寄ってきてしまい、永久歯の生えるスペースがなくなる)
異常が疑われる場合は、早めに歯科医院で相談することが大切です。
③ むし歯を防ぐためにシーラントやフッ素塗布を活用する
生えたばかりの永久歯はむし歯になりやすいため、予防処置を積極的に行うことが推奨されます。
•シーラント:奥歯の溝をコーティングして、むし歯を予防する処置。特に6歳臼歯(第一大臼歯)に効果的。
→下記で詳しく解説します♪
•フッ素塗布:歯科医院でフッ素を塗ることで、歯を強くし、むし歯のリスクを低減する。
④バランスの良い食事を心がける
歯の成長には、栄養バランスの取れた食事も重要です。
歯に良い食べ物
•カルシウムを含む食品(牛乳、チーズ、小魚など)
•ビタミンDを含む食品(鮭、卵、きのこ類など)
•しっかり噛む食品(根菜類、玄米、ナッツ類など)
避けたい食品
•砂糖の多いお菓子やジュース(むし歯の原因になりやすい)
•粘着性のあるお菓子(キャラメル、グミなど)(歯にくっついてむし歯の原因になる)
3. 乳歯から永久歯への生え変わりの流れ
〜生え変わりの時期〜
乳歯は生後6か月頃から生え始め、3歳頃には20本がすべて生え揃います。永久歯は6歳頃から生え始め、12歳頃までに生え変わるのが一般的です。
〜乳歯の生え変わりの順番〜
通常、以下の順番で永久歯へと生え変わります。
① 6歳頃:下の前歯(中切歯)と6歳臼歯(第一大臼歯)が生える
② 7~8歳頃:上の前歯(中切歯・側切歯)が生え変わる
③ 9~10歳頃:犬歯や第一小臼歯が生え変わる
④ 10~12歳頃:第二小臼歯が生え変わる
⑤ 12歳頃:第二大臼歯が生える
※親知らず(第三大臼歯)は17~25歳頃に生えてくることが多いですが、個人差があります。
4. むし歯予防に効果的な「シーラント」とは?
シーラントとは、奥歯の溝を埋めることでむし歯を予防するための処置です。特に、**6歳臼歯(第一大臼歯)や12歳臼歯(第二大臼歯)**に対して行われることが多いです。
奥歯には深い溝があり、食べかすやプラークが溜まりやすいため、むし歯になりやすい特徴があります。シーラントをすることで、その溝をコーティングし、むし歯のリスクを減らします。
⭐️シーラントの必要性⭐️
⚫︎シーラントが必要な理由
•子どもの歯はむし歯になりやすい:生えたばかりの永久歯はエナメル質が未成熟で弱いため、むし歯になりやすい。
•奥歯の溝は歯ブラシが届きにくい:特に6歳臼歯は生えたばかりの時期にむし歯になりやすい。
•予防的な処置ができる:シーラントは削らずに済むため、痛みもなく、簡単にむし歯予防ができる。
⚫︎シーラントのメリット
•むし歯予防効果が高い
•処置が簡単で痛みがない、歯を削らない
•フッ素を含むタイプもあり、歯を強化できる
⚫︎シーラントのデメリット
•時間が経つと剥がれることがある(定期的なチェックが必要)
•すべてのむし歯を防げるわけではない(正しい歯みがきも重要)
⚫︎シーラントの処置の流れ
シーラントの処置は簡単で、通常30分以内に完了します。
1.歯のクリーニング:歯の表面をきれいにする。
2.シーラントを塗布:奥歯の溝にシーラント材を塗る。
3.光で硬化:歯科用の光を当ててシーラントを固める。
4.仕上げと確認:かみ合わせをチェックし、仕上げる。
処置後は、定期的に歯科医院でチェックし、剥がれていないか確認することが大切です!
5. まとめ
乳歯の生え変わりは、子どもの成長にとって重要なプロセスであり、正しい知識と適切なケアが健康な永久歯を育てる鍵となります。特に、生え変わりの時期には、正しい歯みがき習慣や歯科検診を欠かさず行い、シーラントやフッ素塗布を活用することで、むし歯を予防しやすくなります。6歳臼歯や12歳臼歯が生えるタイミングを意識しながら、定期的なケアを続けることで、お子さまの歯の健康を守りましょう😆🦷
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