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歯周病の原因は??

2025年2月21日

 みなさんこんにちは😊☀️

安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯科医院(歯科・歯医者)、かわもと歯科こども歯科クリニックの歯科衛生士の川本です🐣

みなさん、歯周病はどんな病気かご存知ですか?歯茎から血が出る、歯がグラグラする、口臭が気になるなど、この中で当てはまるものはありますか??

歯周病は、日本人の成人の約8割がかかっている、もしくは予備軍であるといわれる非常に一般的な病気です。しかし、多くの方が自覚のないまま進行し、気づいたときには歯を失うリスクが高まっていることも少なくありません。。今日は歯周病の原因についてわかりやすく解説していきます!!

1. 歯周病とは?

歯周病とは、歯を支えている骨や歯ぐき(歯周組織)が細菌感染によって破壊される病気です。初期の段階では歯ぐきの腫れや出血程度で痛みを伴わないことが多いため、気づかずに放置されやすい病気でもあります。歯周病は進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶け、最終的には歯が抜けてしまう原因となります。

2. 歯周病の主な原因

① プラーク(歯垢)の蓄積

歯周病の最大の原因は「プラーク(歯垢)」です。プラークとは、食べかすではなく細菌の塊であり、これが歯ぐきに炎症を引き起こします。プラークは毎日の歯磨きで取り除くことができますが、磨き残しがあると歯石へと変化し、さらに歯周病が進行しやすくなります。

② 歯石の付着

プラークが除去されないまま時間が経つと、唾液中のカルシウムと結びついて「歯石」になります。歯石自体は硬く、歯ブラシでは取り除けません。さらに、歯石の表面はザラザラしており、新たなプラークが付きやすいため、歯周病を悪化させる原因となります。

③ 不適切な歯磨き

毎日歯を磨いているつもりでも、正しい方法で磨けていないと磨き残しが発生し、プラークがたまりやすくなります。特に歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)に汚れが残ると、歯周病が進行しやすくなります。

④ 喫煙

喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因です。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきへの血流を悪化させます。その結果、歯ぐきの抵抗力が低下し、歯周病にかかりやすくなります。また、タバコの成分が口の中の免疫機能を低下させるため、歯周病の進行が早くなります。

⑤ ストレス

ストレスが多いと、体の免疫力が低下し、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。また、ストレスが原因で歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、歯に過度な負担がかかるため、歯周病の悪化を招くことがあります。

⑥ 食生活の乱れ

糖分の多い食事や、柔らかいものばかり食べる食生活を続けていると、プラークがたまりやすくなり、歯周病リスクが高まります。また、栄養バランスが悪いと歯ぐきの健康を保つためのビタミンやミネラルが不足し、歯周病になりやすくなります。

⑦ 全身の病気(糖尿病など)

糖尿病の方は、血糖値が高い状態が続くため、体の免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。歯周病も細菌感染によって起こる病気のため、糖尿病の人は特に注意が必要です。また、歯周病が悪化すると血糖コントロールが乱れ、糖尿病の症状を悪化させることもあります。

 

3. 歯周病を予防するには?

① 正しい歯磨きをする

歯周病予防の基本は、毎日の正しい歯磨きです。特に歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)を意識して磨くことが大切です。歯ブラシの毛先を歯ぐきに軽く当て、小刻みに動かしながら丁寧に磨きましょう。また、歯ブラシだけでは取り除けない歯間の汚れには、デンタルフロスや歯間ブラシを使うのが効果的です。

当院では「V 7」という歯ブラシを使用しております!!

V7歯ブラシは、一般的な歯ブラシとは異なる独自の形状と機能を持ち、効率的な歯磨きをサポートします。

V7歯ブラシの良いところ⇩

① V字型の特殊な毛先で効率的な清掃が可能!!

V7歯ブラシは、毛先がV字型に配置されており、歯の表面だけでなく、歯と歯の間や歯ぐきの境目(歯周ポケット)にも毛先が入りやすいのが特長です。通常の歯ブラシでは磨き残しが発生しやすい部分もしっかり清掃できます。

② 歯並びが悪い方でも磨きやすい!!

歯並びがガタガタしている方(叢生)は、普通の歯ブラシでは届きにくい部分が多くなります。V字カットの毛先が隙間にフィットしやすいため、歯と歯の間のプラークが落としやすくなります。

③ やさしい毛先で歯ぐきを傷つけにくい!!

V7歯ブラシは、歯ぐきに負担をかけずに汚れを落とせる設計になっています。歯周病や知覚過敏が気になる方にも安心して使用できるのがメリットです。

気になる方はぜひ使用してみてください!!

② 定期的に歯科医院でクリーニングを受ける

自分では取り除けない歯石は、歯科医院での専門的なクリーニング(スケーリング)で除去する必要があります。3ヵ月に一度は歯科医院で検診を受け、歯周病のチェックとクリーニングを受けることをおすすめします。「自宅で歯石を取る方法はないの?」と思う方もいるかもしれませんが、自分で歯石を削るのは非常に危険です。

•歯や歯ぐきを傷つけてしまう → 出血や歯ぐきの炎症を引き起こす可能性があります。

•細菌が入り込むリスクがある → 傷口から細菌が入り、歯周病が悪化する恐れがあります。

•取り残しが発生しやすい → 専門的な道具や技術がないと、歯石を完全に除去するのは難しいです。

そのため、歯石は必ず歯科医院で安全に除去してもらいましょう。

🦷歯石の除去方法🦷

① スケーリング(超音波スケーラーや手用スケーラーを使用)

歯科医院では、「スケーラー」と呼ばれる専用の器具を使って歯石を除去します。スケーリングには、次の2つの方法があります。

•超音波スケーラー

高速で振動する超音波スケーラーを使い、歯にこびりついた歯石を振動で砕いて除去します。水を噴射しながら歯石を落とすため、効率的にクリーニングできます。

•手用スケーラー

歯科衛生士が細かい部分まで丁寧に歯石を削り取る方法です。超音波スケーラーでは取りにくい部分や、細かい調整が必要な場合に使用されます。

② ルートプレーニング(歯周ポケット内の歯石を除去)

歯石が歯周ポケットの奥深くまで入り込んでいる場合は、「ルートプレーニング」という処置を行います。これは、歯の根の表面(ルート)に付着した歯石や汚れを削り、歯ぐきが健康に回復するのを助ける治療です。

③ PMTC(プロフェッショナルクリーニング)

スケーリングやルートプレーニングの後、歯の表面をツルツルにするために専用の研磨剤とブラシを使ったクリーニング(PMTC)を行うことがあります。これにより、歯石の再付着を防ぎ、歯を健康に保ちます。

③ 生活習慣を見直す

・禁煙する:喫煙は歯周病のリスクを高めるため、できるだけ控えましょう。

・バランスの取れた食事:ビタミンCやカルシウムを意識して摂取し、歯ぐきを健康に保ちましょう。

・ストレスを減らす:十分な睡眠やリラックスする時間を作ることで、免疫力を高められます。

4. まとめ

歯周病は、初期の段階では自覚症状が少ないため、気づいたときにはすでに進行していることが多い病気です。最大の原因はプラークの蓄積ですが、喫煙やストレス、糖尿病などの生活習慣や全身の健康状態も影響を与えます。歯周病を予防するためには、毎日の正しい歯磨きと歯科医院での定期的な検診が重要です。

 次の習慣を意識して、歯石の付着を防ぎましょう。

1.正しい歯磨きをする → 特に歯と歯ぐきの境目を意識し、丁寧にブラッシングする。

2.デンタルフロスや歯間ブラシを使う → 歯と歯の間の汚れをしっかり取り除く。

3.定期的に歯科検診を受ける → 3か月に1回、歯科医院でクリーニングを受ける。

4.食生活を見直す → 糖分の多い食べ物や飲み物を控え、バランスの良い食事を心がける。

⭐️気になる症状がある方や、しばらく歯科検診を受けていない方は、ぜひ一度ご相談ください。

予約・お問い合わせはお電話またはLINEで承ります。広島市の歯科・小児歯科(こども歯科)・予防歯科・矯正歯科・インプラント・ホワイトニングは、かわもと歯科こども歯科クリニックへ!

〒739-1431 広島県広島市安佐北区落合2丁目35-8-2  TEL: 082-845-6505

フロスや歯間ブラシ

2025年2月14日

みなさんこんにちは😊

安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯科医院(歯科・歯医者)、かわもと歯科こども歯科クリニック受付の橋本です🌉

毎日歯を磨いているのに「虫歯になった」「歯茎が腫れた」という経験はありませんか? 実は、歯ブラシだけでは歯の汚れを完全に落とすことができません。 そのため、デンタルフロスを併用することがとても大切です。

しかし、「フロスって本当に必要?」「使い方がよくわからない…」という方も多いかもしれません。そこで今回は、フロスの役割や重要性、正しい使い方について詳しく解説していきます!

1章:フロスとは?

1. フロスの基本情報

フロスとは、歯と歯の間の汚れを取り除くための細い糸状の清掃器具の1つです。

毎日きちんとみがいていても、歯と歯の間にはハブラシの毛先が届きにくく、歯垢が残りがちなのです。そんな歯間をきれいにするには、デンタルフロスが効果的です!!歯ブラシでは届かない歯と歯の隙間に入り込み、プラーク(歯垢)をしっかり取り除く役割があります。歯と歯の間に入れたら上下に動かし、隣り合った歯の両方の面をみがきます。

初心者には「ホルダータイプ」が使いやすく、1日1回、就寝前の使用がおすすめです。

2. フロスと歯間ブラシの違い

「フロスと歯間ブラシ、どちらを使えばいいの?」と悩む方もいるかもしれません

フロス → 歯と歯の間が狭い部分の汚れを落とすのに適している

歯間ブラシ → 歯と歯の間が広い部分に適している

つまり、歯と歯の隙間が狭い方はフロス、広い方は歯間ブラシを使用するのがおすすめです。どちらが適しているか分からない場合は、歯科医院で相談してみましょう。


 

2章:フロスを使うべき理由・おすすめする理由

デンタルフロスは、細い繊維(フィラメント)を束ねて糸状にしたもの。歯と歯の間の狭い隙間に通して、歯ブラシでは落としきれない歯垢をかき出すことができます。
歯ブラシに加えてデンタルフロスを使うメリットは、以下の4つです。

1. 歯と歯の間の歯垢除去効果がアップ!

歯と歯の間はハブラシの毛先が届きにくいため歯垢が残りやすい場所です。しかし、ハブラシとデンタルフロスを併用することで、歯と歯の間の歯垢を落とす効果は大幅にアップします。

2. むし歯や歯周病の予防になる

歯と歯の間に残った食べかすやプラークは、虫歯菌が増えてむし歯や歯周病の原因になります。その歯垢をよりキレイに落とせるということは、むし歯や歯周病の予防につながります。毎日行うことでむし歯や歯周病を予防しましょう。

3. 口臭の予防や改善につながる

口臭も、食べかすや歯垢などの汚れが原因になります。口臭は自分では気付きにくいことも。特に、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい方は、フロスを使うことで口臭を予防できますので毎日のフロッシングで歯垢をしっかり取り除き、口臭を予防、改善していきましょう。

4. むし歯や歯周病、詰めものなどの不具合を早期発見できる

歯と歯の間に汚れがたまると、歯茎が炎症を起こし、歯肉炎や歯周病の原因になります。歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶け、最悪の場合歯が抜けてしまうことも…。

デンタルフロスを使っていて、「いつも同じ場所で引っかかる」「フロスがばらけてしまう」「フロスが切れてしまう」などが気になる時は、むし歯ができている、もしくは詰めものや、かぶせものに不具合がある可能性があります。また、デンタルフロスを使うと「歯茎から血が出る」場合は、歯周病の疑いがあります。

しかし、フロスを習慣にすれば、歯周病を予防し、健康な歯茎を保つことができます!いずれの場合も、まずは歯科医院で診てもらうようにしましょう。

歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは約60%しか除去できません。

つまり、フロスを使わないと40%もの汚れが口の中に残ってしまうことになるのです!

 

3章:フロスの正しい使い方

1. フロスの種類

フロスには主に2種類あります。

ロールタイプ(糸巻きタイプ)

→ 自分で適切な長さにカットして使用する。奥歯の掃除に適しているが、使いこなすのに慣れが必要。

ホルダータイプ(持ち手つき)

→ F字型やY字型があり、初心者でも使いやすい。特にY字型は奥歯の清掃に便利。

初心者の方はホルダータイプから始めるのがおすすめ!

2. フロスの使い方

(ロールタイプの場合)

フロスを約40cm引き出し左右の指に巻き付ける

人差し指と親指でピンと張った状態とし1.5〜2cmの間隔を保つ

ノコギリの刃を小さく引くように動かして歯間を通過させる

 ※歯と歯の間にゆっくり入れる(無理に入れない!)

④フロスを側面に沿わせて上下に優しく動かし歯間やポケット内を清掃する

使用後はしっかり手を洗い、フロスは捨てる

ロールタイプの場合当院ではルシェロフロスを販売しております!

マイクロファイバー(極細繊維)の応用により実現した高いプラーク除去能力があり、歯茎を傷付けない柔らかな使用感があります。ミントワックス付きなので滑りやすくフロスに慣れていない方でも容易に歯間に入れることができます!

(ホルダータイプの場合)

①デンタルフロスを歯にあてる

 歯と歯の間にデンタルフロスをあてます。

歯と歯の間に入れる

 ゆっくり横に動かしながら、歯と歯の間に入れます。

上下に動かす

 中まで入ったら、上下に動かし、隣り合った歯の両方の面を磨きます。

横に動かしながら取り出す

 取り出す時も、ゆっくり横に動かしながら取り出します。

ホルダータイプも基本的な動作は同じですが、持ち手があるので比較的簡単に使えます!

ホルダータイプの場合当院ではウルトラフロスを販売しております!!

高耐久性、低摩擦力の「テクミロン」で繰り返し使えます。

デンタルフロスの取り扱い方法

1.使用後のお手入れ

使い捨てタイプと何回か繰り返し使えるタイプのものがあります。
商品の説明書を読んで使用しましょう。

2.取替え時期

使い捨てではないホルダータイプの場合は、約1〜2週間程使い続けることはできますが、毛が引っかかったり毛羽立ってきたら交換しましょう。使い捨てのホルダータイプの場合は、毎回交換するようにしましょう。糸まきタイプのデンタルフロスは使用した部分は廃棄しましょう。

 

第4章 「デンタルフロス」と「歯間ブラシ」の使い分け方は?

隙間の狭い部分にはデンタルフロス、隙間の広い部分には歯間ブラシを使うことをお勧めします。「デンタルフロス」は糸状なので、歯と歯の隙間が狭い部分の清掃に適しています。デンタルフロスは、子どもから大人まですべての方に使ってほしいアイテムの1つです。

子どもでも使用して良いのか悩まれる方もおられるかと思うのですが、乳歯のエナメル質は弱く、むし歯になりやすいので、「子ども」のむし歯予防のためにもデンタルフロスは有効です。自分で上手にできない場合は、保護者の方が仕上げ磨きの時に使ってあげると良いでしょう。小さい時からフロスを使うことに慣れていくことも虫歯予防の1つです!!

一方、「歯間ブラシ」は、歯と歯の隙間が広い部分や、ブリッジをしている部分の清掃に適した小さなブラシです。使用する時には、ご自分の歯の隙間にあった大きさの歯間ブラシを選ぶことが大切です。歯の状況に合わせて、デンタルフロスと歯間ブラシの両方を使い分けるのも効果的です。

5章:フロスを使う際の注意点

1. 無理に力を入れない

フロスを勢いよく入れると、歯茎を傷つけてしまうことがあります。ゆっくりと優しく動かしましょう。

2. 1日1回、寝る前に使うのがベスト

フロスは毎日使うのが理想ですが、最低でも1日1回、寝る前に行うのが1番ベストです。夜寝ている間が1番細菌が繁殖しやすいため、寝る前にフロスを使うことで、虫歯や歯周病のリスクを減らせます。歯磨きの前に使用すると、汚れを歯の間に押し込んでしまうことも…

 また、時間帯は朝昼夜の中だと、夜の寝る前がオススメです♪寝る前にしっかり汚れを落としましょう!

3. 出血が続く場合は歯科医院で相談を

歯茎に炎症がある場合など、デンタルフロスを使い始めた頃は出血する場合があります。出血が続いたり、痛みがあったりするような場合は無理して使用を続けるのではなく、一度歯科医院で相談してください。

 

について🦷✨

まとめ

フロスは、虫歯や歯周病を予防するために欠かせないアイテムです。毎日の歯磨きにフロスを取り入れることで、口の中の健康を保ち、将来の歯のトラブルを防ぐことができます。

「フロスの使い方がよく分からない…」「どのフロスを選べばいい?」という方は、お気軽にご相談ください!

予約・お問い合わせはお電話またはLINEでも可能です😊

広島市の歯科・小児歯科(こども歯科)・予防歯科・矯正歯科・インプラント・ホワイトニングは、かわもと歯科こども歯科クリニックへ!

 

みなさまのご来院、ご予約お待ちしております🦷⭐️

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TEL: 082-845-6505

どうして親知らずを抜かないといけないのか🦷

2025年2月7日

 みなさんこんにちは😊☀️

安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯科医院(歯科・歯医者)、かわもと歯科こども歯科クリニックの歯科衛生士の難波です🐮

みなさん親知らずは生えていますか?親知らずのことについてお話ししたいと思います。

親知らずは、人生で最後に生えてくる永久歯ですが、トラブルを引き起こしやすいことで知られています。「痛みがないなら抜かなくてもいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、親知らずが原因で歯並びが乱れたり、歯周病のリスクが高まったりすることもあります。

親知らずを抜く必要がある理由について、4つに分けて詳しくお話ししていきます。

①親知らずとは?

1. 親知らずとは

親知らずは「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」とも呼ばれ、奥歯の一番後ろに生えてくる歯のことを指します。通常、10代後半から20代にかけて生えてくることが多く、永久歯の中で最も遅く生えるのが特徴です。

昔の人は硬い食べ物を食べることが多く、顎が大きかったため、親知らずも正常に生えることができました。しかし、現代では食生活の変化によって顎が小さくなり、親知らずが生えるスペースが足りなくなっています。そのため、横向きや斜めに生えたり、歯ぐきに埋まったままになったりするケースが増えています。

2. 親知らずの種類

親知らずには、次のような生え方があります。

•正常に生えているタイプ

→ まっすぐ生えており、しっかり噛み合っている状態です。この場合、問題がなければ抜歯の必要はありません。

•半分埋まっているタイプ

→ 親知らずが途中までしか生えておらず、一部が歯ぐきに覆われている状態です。歯ぐきの隙間に細菌が入り込みやすく、炎症を起こしやすくなります。

•完全に埋まっているタイプ

→ 親知らずが歯ぐきや骨の中に埋まっており、まったく見えない状態です。痛みがなくても、周囲の歯や骨に悪影響を与えることがあります。

•斜めや横向きに生えているタイプ

→ 親知らずが斜めや横向きに生えて、隣の歯を圧迫している状態です。このタイプは、他の歯に悪影響を与える可能性が高いため、抜歯が推奨されることが多いです。

Screenshot

②親知らずを抜くべき理由

親知らずが生えていても、必ず抜かないといけないわけではありません。しかし、多くの場合、抜歯が必要になります。ここでは、親知らずを抜くべき主な理由についてお話しします。

1. 虫歯や歯周病のリスクが高い

親知らずは奥の方にあるため、歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすい場所です。そのため、親知らずやその手前の歯が虫歯になったり、歯周病を引き起こしたりすることが多いです。

特に、半分埋まっている親知らずは、歯ぐきの周りに細菌が繁殖しやすく、「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」と呼ばれる炎症を引き起こすことがあります。これが進行すると、強い痛みや腫れが生じ、場合によっては発熱を伴うこともあります。

2. 歯並びやかみ合わせへの悪影響

斜めや横向きに生えている親知らずは、手前の歯を圧迫することで、歯並びを乱す原因になります。特に、矯正治療を受けたことがある方は、せっかく整えた歯並びが崩れる可能性があるため、注意が必要です。

また、親知らずが正常に生えていないと、かみ合わせが悪くなることがあります。かみ合わせのバランスが崩れると、頭痛や肩こりの原因になったりすることもあります。

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3. 隣の歯を傷つける可能性

親知らずが横向きに生えていると、隣の歯(第二大臼歯)を強く押してしまいます。その結果、歯が押されて傾いたり、虫歯や歯周病になったりすることがあります。特に、親知らずの周囲にできた虫歯は、隣の歯にも広がりやすく、治療が難しくなるケースも少なくありません。

4. 痛みや腫れが繰り返される

親知らずがあると、何度も痛みや腫れを繰り返すことがあります。一時的に症状が治まっても、根本的な原因が解決されていないため、再発することが多いです。炎症が悪化すると、口を開けにくくなったり、食事がしにくくなったりすることもあります。

特に、免疫力が低下しているときや、風邪を引いたときなどに症状が悪化しやすく、ひどい場合には顎の骨にまで炎症が広がることもあります。こうなると、抜歯だけでなく、さらに大がかりな治療が必要になることもあるため、早めの対処が重要です。

5.顎関節症のリスク

親知らずの影響でかみ合わせが乱れると、顎の関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。顎関節症になると、顎の痛みや口が開きにくくなるなど、日常生活にも支障をきたすことがあります。

③親知らずの抜歯の流れ

親知らずを抜くことが決まったら、どのような手順で進められるのでしょうか?ここでは、抜歯の流れを詳しくお話ししていきます

1. 事前の診察と検査

親知らずの抜歯を行う前に、歯科医院でしっかりとした診察と検査が行われます。

•口腔内のチェック

→ 親知らずの生え方や周囲の歯の状態を確認します。

•レントゲン・CT撮影

→ 歯の位置や神経・血管との距離を把握するために、レントゲンやCTを撮影します。特に、親知らずが顎の骨の中に埋まっている場合は、CT画像で立体的に確認することが重要です。

•抜歯のリスクと説明

→ 抜歯が必要な理由や、抜歯の方法、注意点についてお話しします。不安なことがあれば、この時に気軽にお尋ねください。

2. 親知らずの抜歯

親知らずの抜歯は、生え方によって難易度が変わります。

•簡単に抜ける場合

→ まっすぐ生えている親知らずであれば、通常の歯を抜くのと同じように、抜くことが出来ます。

•埋まっている場合・横向きの場合

→ 歯ぐきを切開したり、親知らずを分割して取り出す必要があり、大きな病院へ紹介するケースがあります。

3.麻酔後、抜歯後の注意事項

・麻酔の効き目は通常の場合、1、2時間続きます。ご自宅に帰宅されても唇や歯茎の痺れが残っていますので、唇や舌を噛んでしまったり、熱い飲み物でやけどをしてしまう場合があるため、飲食は麻酔の効果が切れてからにしてください。

・抜歯後は血行が良くなると出血しやすくなります。入浴、飲酒、喫煙、激しい運動は避けて十分に休養してください。

・歯を抜いてしばらくは唾液に血が混じる事があります。出血が気になる場合は清潔なガーゼを丸め抜歯部分にあて15~20分ほど強く噛んでください。血が滲む程度なら問題ありません。

・ブグブグうがいをしないでください。止まりかけていた血が止まりにくくなったり、強くうがいをすると血の塊が剥がれ落ち、骨や傷口が剥き出しになり激しく痛みが出る可能性があります。

など、他にも注意事項があるので処置後に詳しくお話ししています。

Screenshot

まとめ

親知らずは、まっすぐ生えていて問題がなければ抜かなくてもよい場合もあります。しかし、多くのケースでは虫歯や歯周病、歯並びの乱れなどのリスクを高めるため、早めの抜歯が推奨されます。

親知らずのことが気になっている方、また何かお口の中で気になることがある方は、是非、当院に気軽にご相談ください。

予約・お問い合わせはお電話またはLINEで承ります。

広島市の歯科・小児歯科(こども歯科)・予防歯科・矯正歯科・インプラント・ホワイトニングは、かわもと歯科こども歯科クリニックへ!

〒739-1431 広島県広島市安佐北区落合2丁目35-8-2

TEL: 082-845-6505

キシリトールとは??

2025年1月31日

みなさんこんにちは 

安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯科医院(歯科・歯医者)、かわもと歯科こども歯科クリニック歯科衛生士の前金です🌷今回はキシリトールについてご紹介します😊

キシリトールとは?

キシリトールは天然由来の糖アルコールで、主に木材や植物に含まれるキシラン・ヘミセルロースから作られます。

1. 原料

キシリトールは自然界に広く存在しており、次のような植物や果物に含まれています。

•白樺(シラカバ)やブナの木

•トウモロコシの芯

•イチゴ、ラズベリー、カリフラワー、ほうれん草などの食品にも含まれる

ただし、これらの食品から摂取できるキシリトールの量は非常に少ないため、虫歯予防としての効果を得るには、キシリトールガムやタブレットを利用するのが効果的です。

2. キシリトールの特徴

•砂糖と同程度の甘さ(甘味度は砂糖の約0.8~1倍)

•カロリーは砂糖より約40%低い(1gあたり約2.4kcal)

•血糖値を上げにくい(インスリンの分泌をほとんど必要としない)

•虫歯予防効果がある(虫歯の原因となるミュータンス菌が代謝できないため)

キシリトールは白樺やトウモロコシの芯などに含まれるキシランを原料に、加水分解と水素添加を行うことで作られる糖アルコールです。自然由来の甘味料として、ガムやキャンディー、歯科製品などに幅広く使われています。

また、キシリトールと聞くと辛いものを想像すると思いますが、キシリトール自体は辛いわけではありませんが、特有の冷涼感があるため人によっては辛さに似た刺激を感じることがあります。

しかし犬にとっては危険です!

人間には安全なキシリトールですが犬が摂取するとインスリンが急激に分泌され、重度の低血糖症を引きおこすことがあります。命の危険もあるため、ペットのいるご家庭ではキシリトール入りのお菓子を犬に食べられないように保管してくださいね!

キシリトールの効果

1. 虫歯予防

キシリトールには、虫歯菌(ミュータンス菌)の働きを抑える効果があります。通常、ミュータンス菌は糖を分解して酸を作り出し、歯を溶かして虫歯を引き起こします。しかし、キシリトールはミュータンス菌に取り込まれても分解されず、酸が作られません。これにより、歯が溶ける(脱灰)のリスクが低くなります。

2. 歯の再石灰化を促進

歯の表面は、食事や飲み物の影響で脱灰と再石灰化を繰り返しています。

食事をとるごとにお口の中のPH値がどのように変化していくかをグラフにしたものです。お口の中は通常PH7前後の中性ですが、食事をするたびに酸性になってしまいます。PH5.5を下回ると「脱灰」が始まります。

キシリトールは唾液の分泌を促し、酸性傾きにくいので歯の再石灰化を助ける働きがあります。これにより、初期の虫歯を修復する効果が期待できます。

3. 唾液の分泌を促す

キシリトールを含むガムを噛むことで、唾液の分泌が増え、口の中が中性に保たれます。唾液には、歯を保護し、細菌の増殖を防ぐ役割があるため、口腔内の健康維持に役立ちます。

4. 口臭予防

唾液が不足すると、口の中の細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因になります。キシリトールの摂取によって唾液の分泌が促進されることで、口臭の予防にもつながります。

キシリトールの摂取方法

1. キシリトールガムやタブレット

最も手軽にキシリトールを摂取できるのが、キシリトール配合のガムやタブレットです。食後や間食後に噛むことで、唾液の分泌が促され、虫歯予防の効果が期待できます。

効果的な摂取方法

•1日3回以上(食後やおやつの後に)

•1回5分以上噛む(ガムの場合)

•キシリトール含有率50%以上の製品を選ぶ

2. キシリトール入りの歯磨き粉

キシリトール配合の歯磨き粉を使用することで、毎日のブラッシングと併せて虫歯予防が可能です。特に、お子さま向けの歯磨き粉にはキシリトールが含まれているものが多く、安全に使用できます。

3. キシリトールの食品

キシリトールは、ガムやタブレットのほかにも、キャンディーやチョコレート、ヨーグルトなどに含まれることがあります。ただし、すべてのキシリトール製品が虫歯予防に効果的とは限らないため、選ぶ際はキシリトール含有率が高いものを選ぶようにしましょう。

キシリトールの安全性

1. 副作用の心配は?

キシリトールは、適量を摂取する限り安全な甘味料です。ただし、大量に摂取すると、一時的にお腹がゆるくなることがあります。そのため、一度に大量に摂るのではなく、1日数回に分けて摂取するのが理想的です。

2. お子さまや妊娠中の方でも安心

キシリトールは、妊娠中の方や小さなお子さまでも安全に摂取できます。特に、妊婦さんがキシリトールを摂取することで、赤ちゃんの口の中に虫歯菌が移るリスクを減らせるという研究結果もあります。

その研究では妊娠6ヶ月目から出産後9ヶ月までの13ヶ月間甘味料としてキシリトールが100%のチューインガムを噛みました。そして子どもが2歳になるまでの間子どもの口の中からミュータンス菌が検出されるかを比較しました。

その結果キシリトール入りチューインガムを噛んだ母親から生まれた赤ちゃんは噛んでいない母親から生まれた赤ちゃんに比べて生後9ヶ月から24ヶ月のまでの間ミュータンス菌が検出される割合が少ないことがわかりました。

キシリトールとフッ素の併用でさらなる予防効果

キシリトールは虫歯予防に効果的ですが、フッ素と併用することで、さらに高い予防効果が期待できます。フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の進行を防ぐ働きがあるため、フッ素入りの歯磨き粉やフッ素洗口液を使うと良いでしょう。

こんな方におすすめ!

•虫歯ができやすい方:ミュータンス菌などが活発に活動しやすい生活習慣の人は虫歯リスクが高くなります。例えば、

飲食回数が多い人、特に砂糖を頻繁にとる習慣がある人や歯のブラッシングが不十分で歯垢(プラーク)が十分に落とせていない人などです。

歯垢は単なる食べかすではありません。実は、ミュータンス菌などの細菌のかたまりなので、キシリトールを摂ることで、虫歯ができやすい人でも虫歯菌の働きを抑えられるので虫歯予防ができます。

•お子さまの歯を守りたい方:キシリトールを使用できるのは奥歯が生えてくる1歳6ヶ月ごろです。その頃からキシリトールを摂る習慣をつけると、虫歯リスクが減ります。

キシリトール製品と聞くと、多くの方はガムを想像されるかと思いますが、2歳〜3歳の幼い子どもには、タブレットタイプのものを与えるのがおすすめです。

ガムの場合、最後には吐き出すことになりますが、幼い子どもはうまく吐き出せず、そのまま飲み込んでしまう危険性があるため、与えてはいけません。

また、グミやラムネなど、他にも幼い子どもが安心して摂取できるキシリトール製品はたくさんあるため、こどもが継続できそうなものを選んでください。

•妊娠中の方:赤ちゃんへの虫歯菌の感染を防ぐために、妊娠中からの摂取がおすすめです。

•矯正治療中の方:装置の影響で歯磨きが難しい方も、キシリトールを活用することで虫歯を予防できます。

矯正中はキャラメルやグミなど粘着性の高いお菓子が避けられるが、キシリトールガムやタブレットなら摂取可能です。

まとめ

キシリトールは、虫歯予防に効果的な天然甘味料です。ガムやタブレット、歯磨き粉などで手軽に摂取でき、虫歯の原因となるミュータンス菌の活動を抑えたり、唾液の分泌を促したりすることで、口腔内の健康を守ります。フッ素と併用することで、さらに強い予防効果が期待できます。毎日の生活にキシリトールを取り入れて、健康な歯を守りましょう!

 

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フッ素とキシリトールの違いについて🌈

2025年1月24日

みなさんこんにちは 

安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯科医院(歯科・歯医者)、かわもと歯科こども歯科クリニックの歯科衛生士の今田です☺️🌈

キシリトールとフッ素の違いについて

歯の健康を保つために欠かせない2つの成分、キシリトールとフッ素。それぞれが持つ役割や特徴について、お話ししていきます。本記事では、キシリトールとフッ素の違いを学んでいただき正しい使い方を知っていただくことで日々の歯のケアをより効果的にするための情報をお伝えさせていただきます!

第1章:キシリトールとは?その特徴と効果

1. キシリトールとは?

キシリトールは、自然界に存在する糖アルコールの一種です。白樺やトウモロコシなどの植物由来で、砂糖に近い甘さを持ちながらカロリーが低いことが特徴です。このため、砂糖の代替甘味料として知られています。

2. キシリトールが歯に良い理由

キシリトールの特筆すべき効果は「虫歯を予防する力」にあります。通常、虫歯菌(ミュータンス菌)は糖分を分解して酸を作り、その酸が歯を溶かして虫歯を引き起こします。しかし、キシリトールは虫歯菌に取り込まれても分解されず、酸が発生しません。さらに、キシリトールは虫歯菌の活動を抑制する作用もあるため、虫歯リスクを大幅に軽減します。

3. キシリトールの使い方

日常生活でキシリトールを取り入れるには、以下の方法がおすすめです。

•キシリトールガムを噛む:食後にガムを噛むことで唾液の分泌が促進され、口内が酸性から中性に戻りやすくなります。

•キシリトール入りの歯磨き粉を使用:虫歯菌の抑制効果を得ることができます。

注意点として、キシリトール製品を選ぶ際は「キシリトールの含有率」に注目しましょう。ガムなどの製品では、含有率が100%のものが効果的とされています。

第2章:フッ素とは?その特徴と効果

1. フッ素とは?

フッ素(フッ化物)は、自然界に存在する元素の一つで、歯のエナメル質を強化する働きを持つ物質です。歯科領域では、フッ素配合の歯磨き粉やフッ素塗布が広く用いられています。

2. フッ素が歯に与える効果

フッ素の主な効果は以下の3つです。

•歯の再石灰化を促進:フッ素は、初期段階の虫歯においてエナメル質の修復を助け、歯を強くします。

•酸に強いエナメル質の形成:フッ素が取り込まれることで、エナメル質が酸に溶けにくくなり、虫歯予防に繋がります。

•虫歯菌の活動を抑制:フッ素は虫歯菌の代謝を妨げることで、酸の生成を抑える効果があります。

3. フッ素の使い方

フッ素を活用する方法として、以下が挙げられます。

•フッ素配合の歯磨き粉を使う:歯磨きの際にフッ素を取り込むことで、日常的に歯を強化できます。大人の方は1450ppm、お子さんの場合は0〜5歳までは950ppm、6歳以上は大人と一緒で1450ppmのフッ素量を使用することができます。

•歯科医院でのフッ素塗布:特に子どもの歯には高濃度のフッ素塗布が効果的です。専門的なケアを受けることで、長期的に虫歯を予防できます。3ヶ月に一回に定期健診の際に高濃度フッ素塗布をおすすめしています。

 

4. フッ素の安全性

フッ素は適切な量を使用することで、安全かつ有効に利用できます。しかし、過剰摂取は「フッ素症」を引き起こす可能性があるため、歯科医師の指導に従って使用することが大切です。

第3章:キシリトールとフッ素の違いとは?

キシリトールとフッ素はどちらも虫歯予防に役立つ成分ですが、それぞれの効果や働き方には違いがあります。キシリトールとフッ素の違いをわかりやすくお話しします。

1. 主な働きの違い

•キシリトール

キシリトールは虫歯菌の活動を直接抑えることで虫歯を予防します。虫歯菌がエサとして利用できないため、菌の繁殖が抑えられ、酸の生成が減少します。

•フッ素

フッ素は歯そのものを強化し、虫歯の進行を防ぎます。初期虫歯の修復を促進し、酸に強いエナメル質を形成することで、歯を物理的に守ります。

2. 予防範囲の違い

•キシリトールの予防範囲

キシリトールは主に虫歯菌の活動を抑えるため、細菌による酸の生成を減少させる点で有効です。つまり、虫歯ができにくい環境を作り出します。

•フッ素の予防範囲

フッ素は歯自体を強化するため、初期段階の虫歯予防や進行抑制に優れています。また、歯全体に作用するため、歯のエナメル質を総合的に保護します。

3. 使い方の違い

•キシリトール

ガムや歯磨き粉などの日常的な製品に含まれることが多く、特に食後に摂取すると効果的です。また、キシリトールは甘味料としても利用できるため、おやつ代わりに取り入れることができます。キシリトールのお菓子を一度にたくさんの量を摂取しすぎてしまうと、個人差はありますがお腹が緩くなることがあるため、食べる量には気をつけてみてください。

•フッ素

歯磨き粉やフッ素塗布、洗口液など、歯科専用製品として使用されます。特に子どもには歯科医院でのフッ素塗布が推奨されており、高濃度のフッ素を効果的に活用できます。当院時でお家で使用できるフッ素として、オラブリスをおすすめしています。無味無臭で、ジェルの味が苦手なお子様やご家族全員で一緒に使用できます。うがい洗口液なので矯正装置のついてる方にも、おすすめです。フッ素ジェルよりも虫歯予防効果が高いといわれています。

4. メリットとデメリットの比較

キシリトール のメリット→虫歯菌の活動を抑える・虫歯予防に有効・安全性が高い

デメリット→摂取量が不足すると効果が出にくい

フッ素 のメリット→歯を強化し再石灰化を促進・虫歯の進行を抑制

デメリット→過剰摂取に注意が必要

第4章:キシリトールとフッ素を効果的に活用するには?

キシリトールとフッ素は、それぞれ異なる方法で虫歯を予防します。どちらか一方ではなく、両方をバランスよく活用することで、より効果的な虫歯予防が可能です。日常生活での取り入れ方をご紹介します。

1. 日常生活での使い分け

•キシリトールの活用

食後や間食の後にキシリトールガムやタブレットを噛むことで、唾液の分泌を促進し、虫歯菌の働きを抑えます。また、甘味料としてキシリトール100%のものを使った食品を選ぶのもおすすめです。

•フッ素の活用

毎日の歯磨きでフッ素配合の歯磨き粉を使い、フッ素を歯に届けましょう。さらに、定期的に歯科医院でのフッ素塗布を受けることで、歯を強化し虫歯を予防できます。

2. 両者を組み合わせたケアの例

•朝と夜の歯磨きでフッ素を使用

フッ素配合の歯磨き粉で歯を磨き、歯を強化します。歯磨き後はフッ素を流しすぎないように注意しましょう。

•日中にキシリトールガムを使用

特に食後や外出先ではキシリトールガムやキシリトールタブレットを噛むことで、酸の中和と虫歯菌の抑制が期待できます。

3. 歯科医師との相談を大切に

キシリトールとフッ素は、安全に使えば非常に有効ですが、使用方法や量には個人差があります。歯科医師や歯科衛生士に相談し、最適なケア方法を教えてもらいましょう。特に子どもや妊婦の方は専門的なアドバイスが重要です。

まとめ

キシリトールとフッ素は、それぞれ異なるアプローチで虫歯予防に効果を発揮します。両者を適切に活用することで、虫歯リスクを大幅に低減し、健康な歯を維持できます。今回のお話しを参考に、日々の歯のケアに役立ててみてください。

お知らせ!

当院では毎月イベントを行なっていますが、来月2月のイベントはかわくりキシリトールチョコレートイベント‼️2月3日(月曜)〜2月28日(金曜)の期間で平日の定期健診に来てくださった方へ感謝の気持ちを込めてキシリトールチョコレートをお一つプレゼント🎁させていただきます🥰🍫2月の定期健診ご予約まだの方は、ご連絡お待ちしています🎵

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