みなさんこんにちは😊
安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯科医院(歯科・歯医者)、かわもと歯科こども歯科クリニックの歯科助手の田🦭です
なんで「犬歯」っていうの?意外と知らない歯の名前の由来と役割についてです
私たちの口の中には、形や役割が少しずつ違う歯が28〜32本(親知らずを含む場合)あります。その中でも、「犬歯(けんし)」という名前は少しユニークですよね。
「なんで“犬”の歯?」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、犬歯の名前の由来から、その形や役割、そして歯並びやかみ合わせにおける重要性まで、わかりやすく解説していきます。
■「犬歯」という名前の由来
犬歯という名前は、文字通り「犬の歯に似ている」ことからつけられました。
犬の口元を思い出してみてください。上下に長く鋭く突き出た歯がありますよね。あの尖った歯が、肉を引き裂いたり、相手を攻撃したりする際に使われる「犬の牙(きば)」です。
人間の犬歯も、同じようにやや尖った形をしており、他の歯よりも少し長く見えることから「犬歯」と呼ばれるようになりました。
昔の人は、犬や他の動物の歯と比べて、人間の口にも似たような歯があることを発見し、その形の共通点からこの名前をつけたとされています。

■犬歯の位置と形の特徴
犬歯は、上下の前から数えて3番目の位置にあります。
前歯(中切歯・側切歯)のすぐ隣にあり、奥歯(小臼歯・大臼歯)との間にある歯です。
形の特徴としては、
・先端が少し尖っている
・歯根(歯ぐきの中に埋まっている部分)がとても長い
他の歯に比べて丈夫で抜けにくい
といった点が挙げられます。
実は、人間の歯の中で最も根が長いのが犬歯です。そのため、力をしっかり受け止めることができ、歯並びの中でもとても重要な役割を果たしています。

■犬歯の役割①「食べ物を噛み切る」
犬歯の主な役割は、食べ物を噛み切ることです。
前歯でかじり、犬歯で少し引き裂き、奥歯で細かくすりつぶすという流れの中で、犬歯は「中継役」として働いています。
昔の人類(原始人)は、生肉や硬い植物などを食べて生活していたため、犬歯は今よりもっと発達していました。
しかし、現代の人間は調理技術が発達したことで硬いものを食べる機会が減り、犬歯の尖りも少しずつ丸みを帯びるようになったといわれています。
それでも、今でも噛み合わせを安定させる大切な歯として犬歯は欠かせません。

■犬歯の役割②「かみ合わせを守る」
犬歯は、見た目以上にかみ合わせのバランスを保つうえで重要です。
特に「犬歯誘導(けんしゆうどう)」と呼ばれる働きがそのポイント。
たとえば、左右にあごを動かしたとき、他の歯どうしが強くぶつからないように、犬歯がガイド役として動きをリードしているのです。
この仕組みのおかげで、奥歯が不必要にすり減ったり、歯や顎の関節に負担がかかったりするのを防いでいます。
もし犬歯を失ってしまうと、この誘導がうまく働かなくなり、
・奥歯の摩耗
・顎関節症
・かみ合わせのずれ
などが起こる可能性が高くなります。

■犬歯の役割③「見た目の印象を左右する」
実は犬歯は、口元の見た目を左右する歯でもあります。
前歯のすぐ隣にあるため、笑ったときや話したときに自然と見える部分です。
犬歯が少し出ていると「チャームポイント」になることもありますし、一方で目立ちすぎると「八重歯(やえば)」と呼ばれることもあります。
日本では、八重歯はかわいらしい印象を持たれることもありますが、欧米では「歯並びが悪い」とされる場合もあり、矯正治療の対象になることが多いです。
つまり犬歯は、見た目と機能の両方に関わる大切な歯なのです。

■犬歯がないとどうなる?
もし犬歯を虫歯や外傷で失ってしまうと、見た目だけでなく、噛むバランスにも大きな影響が出ます。
犬歯がなくなると、前歯や奥歯に力の負担がかかりやすくなり、
・歯のすり減り
・詰め物・被せ物の破損
・顎関節への負担
・歯列全体のずれ
といったトラブルにつながることもあります。
そのため、犬歯を失った場合は、ブリッジやインプラントなどでできるだけ機能を補う治療を行うことが大切です。

■犬歯のケアで意識したいこと
犬歯は形が少し尖っており、根が深いため、磨き残しができやすい部分でもあります。
特に歯ぐきとの境目にプラーク(歯垢)が溜まりやすく、歯肉炎や歯周病の原因になることがあります。
ケアのポイントは以下の通りです。
・歯ブラシは犬歯の根元を包み込むように当てる!!!
・軽い力で小刻みに動かす!!!
・フロス(糸ようじ)で隣の歯との間を丁寧に通す!!!
・定期的に歯科でクリーニングを受ける!!!
犬歯の健康を守ることは、歯並び全体の健康にもつながります。
特に歯周病は知らないうちに進行することがあるため、痛みがなくても定期的なチェックが大切です。

■「犬歯=力強さ」の象徴
犬歯は、古くから「力」や「闘争心」の象徴とされてきました。
動物たちは犬歯(牙)を使って獲物を捕らえ、敵から身を守ってきました。
その名残が人間にも残っていると考えると、ちょっと面白いですよね。
また、犬歯は表情にも深く関係しています。
口角を上げて笑うと、犬歯がちらっと見える瞬間がありますが、その形が笑顔をより立体的で自然に見せる効果もあります。

■犬歯は「噛む」「守る」「魅せる」万能な歯
犬歯は単なる尖った歯ではなく、
・食べ物を噛み切る力!!!
・かみ合わせを守るバランス!!!
・口元の印象をつくる美しさ!!!
を担う、とても重要な歯です。
そして、その名前には「犬の牙のように強く、頼もしい歯である」という意味が込められています。
もし犬歯の痛みや違和感、歯ぐきの腫れなどを感じたら、早めの受診をおすすめします。

■■犬歯は「歯並びの支柱」でもある
犬歯は、見た目や噛む力だけでなく、歯並び全体を支える「柱」のような存在でもあります。
犬歯の根が長く骨の中にしっかり埋まっているため、歯列の中で位置が安定しやすく、前歯と奥歯のバランスを保つ支点となっています。
矯正治療の際も、犬歯の位置はとても重要です。
たとえば、犬歯が正しい位置に生えていないと、歯列が乱れたり、口元が前に出て見えたりすることがあります。
そのため、歯列矯正では「犬歯の位置を正しく誘導する」ことが一つの大きな目標になります。
また、乳歯から永久歯への生え変わりの時期には、犬歯の萌出(生えてくる時期)が少し遅めで、10〜12歳ごろが一般的です。
この時期、スペース不足があると犬歯が外側に飛び出して「八重歯」になることもあります。
しかしこれは単なる見た目の問題ではなく、噛み合わせや清掃性にも関わる大切なポイントです。
そのため、犬歯の生え方に気になる点がある場合は、早めに歯科で相談することをおすすめします。
この補足を加えると、犬歯の「機能的・構造的な重要性」もより伝わる内容になります。

歯科医院では、かみ合わせのバランスや歯ぐきの状態も含めて詳しく確認できます。
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