みなさんこんにちは😃
安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯医者「かわもと歯科こども歯科クリニック」の歯科衛生士の川本です🐣
暑い日が続いていますね!日差しが強く日中は室内で過ごすことがほとんどです( ; ; )かき氷やアイスなど、夏ならではのものを食べたりイベントに参加したりして今年の夏を乗り切りたいです!!
ところでみなさんは、親知らずが疼いたり腫れたりしたことはありますか?また自分の親知らずは何本生えているのか知っていますか??親知らずが生えてきた際、歯医者へ行かれた方も多いのではないでしょうか。今回はこの親知らず、抜くべきなのか放っておいてもいいのかお話ししていきます✨
1,そもそも親知らずとは?
正式には第三大臼歯(だいきゅうし)と呼ばれ、奥歯のさらに奥に生えてくる永久歯のことです。一般的に17〜30歳頃に生えてくるため、「親の知らぬ間に生えてくる歯=親知らず」と呼ばれるようになりました。上下左右の奥に1本ずつ、合計4本あるのが一般的ですが、中には最初から1〜2本しか生えてこない人や、歯ぐきの中に埋まったままの人(埋伏歯)、元々親知らずが無い人など、個人差が非常に大きいのが特徴です。私は上に2本親知らずが埋まったままで、下には元々親知らずがありません。みなさんは何本ありますか?
2,なぜ親知らずはトラブルが多いの?
親知らずは「抜いたほうがいい歯」と言われることが多いですが、これは以下のような理由からです。
①スペースが足りないまま生える
現代人の顎(あご)は、進化の過程で昔に比べて小さくなっています。そのため、奥まで歯が並ぶスペースが十分になく、横向きに生えてきたり、斜めに傾いて生えてきて、一部だけ歯ぐきから顔を出すといった**異常な生え方(埋伏・半埋伏)**になりやすく、これが痛みや炎症、歯並びの乱れの原因になるからです。
②歯みがきがしづらく虫歯・歯周病のリスクが高い
親知らずは一番奥にあるため、歯ブラシが届きにくく食べカスが溜まりやすいです。親知らずが中途半端に生えていることで、汚れが溜まり周囲の歯ぐきが炎症を起こして腫れることがあります。これを**智歯周囲炎(ちししゅういえん)**といい、ひどい場合は痛くて口が開かなくなることもあります。発熱やリンパの腫れを伴うこともあり、腫れを繰り返している場合の放置は危険です。
また手前の歯との間に歯周ポケットが出来やすく、そこにプラークが溜まり、手前の歯(7番目の歯)が虫歯になってしまうケースもあります。
3,親知らずは必ず抜かないといけないの?
「親知らず=抜歯」と思われがちですが、すべての親知らずを抜く必要があるわけではありません。抜かなくてもいいケースとしては、、
⚫︎真っすぐ生えていて、上下がしっかり咬み合っている
⚫︎周囲に炎症や虫歯がなく、歯みがきが十分にできている
⚫︎将来、他の歯の代用として活用できる可能性がある(ブリッジや移植など)
このような親知らずは、定期的な経過観察をしながら、無理に抜かずに残しておくことも可能です。親知らずは普通の歯ブラシで磨くのは難しいため「ワンタフトブラシ」をおすすめしています。ブラシの先が尖がっておりコンパクトで、親知らずの周りや、傾いている隙間の汚れをかき出すのに適しています!今、親知らずが生えていてお手入れ方法に悩んでいる方はご相談ください!!ブラシの当て方や、きちんと磨けているのかどうかを定期健診で確認いたします😊
4,抜歯がすすめられるケース
⚫︎横向きや斜めに生えていて他の歯に悪影響がある(虫歯・歯周病のリスクが高い)
⚫︎すでに虫歯や歯周病になっている
⚫︎何度も繰り返し炎症や痛みを起こしている
⚫︎歯並びや咬み合わせに影響が出ている
⚫︎矯正治療の妨げになる可能性がある
こうした場合は、早めの抜歯が望ましいとされています。つい後回しになってしまいがちですが、症状が強くなったり虫歯や歯周病が進行する前に抜歯をしていきましょう。※炎症がかなり強い場合は麻酔が効きづらくなります。
5,抜歯は痛い?腫れる?抜いた後の注意点
親知らずの抜歯は、状態によって簡単なケースと難しいケースに分かれます。
『比較的簡単なケース』
⚫︎まっすぐ生えていて完全に出ており、歯の頭が骨に埋まっていない場合は、一般的な抜歯と同様の処置ですみます。
『難しいケース(当院では口腔外科の先生へ紹介になります)』
⚫︎骨の中に埋まっている(埋伏歯)
⚫︎神経や血管に近い位置にある
⚫︎根っこが曲がっている・複雑な形をしている
このようなケースでは、切開や骨の一部を削る手術的な処置が必要になることがあります。術後に腫れや痛み、まれに発熱を伴うこともあります。
6,抜歯後の主な注意点
•抜歯当日は激しい運動・飲酒・入浴は避けること!!血流がよくなると、出血が止まりにくくなる可能性があります。そのため、当日は熱いお風呂に浸かること(シャワー程度に)、飲酒をする、激しい運動をする(スポーツ、ジョギングなど)また、長時間のパソコン作業やゲームなども頭に血がのぼる行動なので控えると安心です。
•強くうがいしないこと!!血がにじんで気持ち悪いかもしれませんが、強いうがいは絶対NGです。抜いたところに自然にできる血のかさぶた(血餅)が取れてしまうと、**「ドライソケット」**という強い痛みの原因になります。そのため、うがいは翌日から軽く行いましょう。当日は、口の中を軽くゆすぐ程度にとどめてください。※完全に止血していても、口の中にうっすら血の味がする、血の混じった唾液が出ることはよくあります。これは正常な範囲ですので、あまり気にしすぎないようにしましょう。
•抗生剤や痛み止めは医師の指示通りに服用すること!!痛み止め(鎮痛剤)は痛みがあるときに服用します。無理に我慢せず、痛みがある場合は服用してください。※歯科医の指示通りに使ってください。
•食事は柔らかいものを選ぶ(辛い・熱いものは避ける)
•腫れや痛みが強くなったら早めに受診!!抜歯の後、特に下の親知らずの場合は腫れることがあります。腫れは通常、2〜3日後がピークで、1週間ほどで引いていきます。ただし、腫れがひどくなっていく・熱が出る・強い痛みが続く場合は、感染の可能性があるため、早めに歯科医院を受診してください。
正しく処置を行い、きちんとアフターケアを行えば、回復はスムーズです。
7,親知らずを放置するとどうなる?親知らずを放っておくリスクについて
親知らずを放置すると、以下のようなリスクが生じます。
⚫︎手前の歯まで虫歯や歯周病になるリスクが上がります。。親知らずのケアが不十分だと、隣接する第二大臼歯まで虫歯や歯周病になってしまうことがあります。これにより、健康な歯を失う可能性もあります。横向きに親知らずが生えている場合は、隣接しているところが虫歯になりますので、歯茎の中で虫歯ができてしまった場合は、進行が早く神経を取る処置になってしまうことがあり、また虫歯を完全に除去することが難しい場合もあります。
⚫︎頻繁に炎症が繰り返される
一度炎症を起こした親知らずは、再発しやすい傾向があります。抗生剤で一時的に症状が落ち着いたとしても、根本的な解決にはなりません。繰り返している場合は早めの抜歯をおすすめします。
⚫︎顎の痛み・口が開きづらくなる
炎症が広がると、顎関節や筋肉に影響を及ぼし、口が開かない、話しづらい、食事が困難になることもあります。
⚫︎歯並びへの影響
親知らずが横から他の歯を押してしまうと、歯並びが乱れて矯正治療が必要になることもあります。特に、10代〜20代の方は注意が必要です。
8,まとめ
〜親知らずは、歯科医院での定期的なチェックが大切〜
親知らずは「問題がなければそのままでもOK」「問題があれば早めに抜くべき」と、ケースバイケースで対応が必要な歯です。
違和感がある方はもちろん、自覚症状がない方でも一度は歯科医院でレントゲンを撮って確認しておくことをおすすめします。将来のトラブルを未然に防ぐことにつながります。当院では一年に一回お口全体のレントゲン写真(パノラマ)を撮影しております。虫歯や歯周病の状態の確認、親知らずの状態も確認ができます。
親知らずについて気になっていることがありましたら是非当院へお越しください‼️
広島市の歯科・小児歯科(こども歯科)・予防歯科・矯正歯科・インプラント・ホワイトニングはかわもと歯科こども歯科クリニックへ
〒739-1731 広島県広島市安佐北区落合2丁目35-8-2
TEL:082-845-6505
LINEでのご予約もお待ちしております♪