予防矯正は何歳から始めるべきか?
早すぎると問題があるのか?
適切な開始時期はいつか?
子どもの歯並びが気になるけど「矯正治療は早く始めたほうがいいの?」と悩む保護者の方は多いでしょう。予防矯正は、適切なタイミングで始めることで、将来的な歯並びの乱れを防ぎ、本格矯正の負担を軽減することができます。
しかし、あまりに早く始めすぎると効果が十分に得られなかったり、逆に長期の治療になってしまうこともあるため、適切な時期を見極めることが大切です。
1. 予防矯正の適切な開始年齢は?
✅ 基本的な開始の目安は「5歳~10歳頃」
予防矯正は、子どもの成長を利用して顎の発育を促したり、歯並びが悪くなる原因(悪癖)を取り除く治療法で、「顎の成長が活発な時期」に始めるのが最も効果的です。
子供の成長発育に個人差がありますが、「5歳~10歳頃(乳歯と永久歯が混在する混合歯列期)」 に開始するのが適切です。
✅ 3つの年齢段階で見る予防矯正の開始時期
2. 早すぎると問題がある?
⚠ 3歳~4歳での矯正は慎重に
3歳~4歳でも、受け口(反対咬合)の改善や、口呼吸の予防のためのトレーニングを行うことはあります。しかし、この時期に本格的な矯正装置を使うケースは少なく、経過観察が中心となります。
⚠ 早すぎると以下のデメリットも
- 成長がまだ不安定で、治療効果が出にくい
→ 顎の成長がまだ未発達なため、矯正装置を入れても十分な効果が出ない。 - 治療期間が長くなる可能性がある
→ あまりに早く始めると、途中で何度も装置を交換する必要があり、治療期間が長くなりがち。 - 子どもが装置を嫌がることがある
→ 低年齢の子どもは装置の違和感に耐えられず、矯正がストレスになってしまう場合がある。また、子供の理解度も低く思うような協力が得られないことが多い。
そのため、「すぐに矯正を始めるべきか?」は、歯科医師と相談しながら慎重に判断することが大切です。
3. 予防矯正の適切な開始タイミングは?
🔍 予防矯正を検討すべきサイン
以下のような症状がある場合は、早めに歯科医院で相談するのがよいでしょう。
✅ 歯並びに関するサイン
- 前歯が反対に噛んでいる(受け口・反対咬合)
- 上下の前歯に大きな隙間がある(開咬)
- 歯と歯が重なり合って生えている(叢生・ガタガタ)
✅ 顎の成長に関するサイン
- 顎が小さく、歯が並ぶスペースがなさそう
- 口を閉じづらい、いつも口が開いている(口呼吸)
- 食事中に噛みにくそうにしている
✅ 悪習癖(クセ)に関するサイン
- 指しゃぶりが5歳を過ぎても続いている
- 舌を前に出すクセがある(舌突出癖)
- 口呼吸をしている(鼻で呼吸していない)
こうした兆候がある場合は、5歳~6歳頃を目安に一度歯科医院で相談し、必要に応じて予防矯正を検討するとよいでしょう。
4. まとめ
- 予防矯正の適切な開始時期は5歳~10歳頃。 顎の成長をコントロールしやすい時期がベスト。
- 早すぎると治療期間が長くなったり、子どもが装置を嫌がるリスクもある。
- 「歯並びがガタガタ」「噛み合わせが悪い」「口呼吸や指しゃぶりのクセがある」場合は早めの相談を推奨。
お子さんの成長は個人差が大きいため、「何歳から始めるべきか?」は一人ひとり異なります。気になる点があれば、早めに歯科医院でチェックしてもらい、適切なタイミングで予防矯正を始めましょう!
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