予防矯正の治療方法や手順はどうなっているのか?
どんな装置を使うのか?
子供の予防矯正は、永久歯が生えそろう前に顎の成長をコントロールし、歯が正しく並ぶ環境を整えることを目的としています。治療方法や流れ、注意点について詳しく解説します。
予防矯正の治療方法
子供の予防矯正には・顎の成長を促す装置 ・歯の位置を調整する装置 ・口腔周囲筋のトレーニングなどさまざまな方法を使って行ってまいります。
お子さんの症状に応じた最適な方法を選択します。
① 顎の成長をコントロールする装置
顎が小さく、歯が並ぶスペースが不足している場合に使用する装置
2 x 4 装置
2×4(ツーバイフォー)装置は、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期に使用する部分矯正装置です。前歯の並びを改善したり、受け口や出っ歯を治療したりする目的で使用されます。
BWS装置
歯列弓を拡大して舌のスペースを確保したり、あごを正しい大きさに成長させたりするための装置です。歯列弓を拡大して主に混合歯列期から永久歯列期にいたるまでのアーチの拡大と筋機能の改善を同時に行います。
BB1装置
BB1(バイオブロックステージ1)は、歯列を拡大する小児矯正の装置です。上顎の成長を促進させ、歯が正常に生えるための土台を整えます。
急速拡大装置(RME)
急速拡大装置(RME)とは、上顎の骨を短期間で広げる矯正装置です。上顎の幅が狭い、歯が重なっている、口呼吸などの症状を改善する目的で使用されます。
② 歯の位置を調整する装置
歯並びがガタガタ、出っ歯、受け口を改善したい場合に使用
マウスピース型矯正装置(プレオルソ、マイオブレイス、パナシールド)
軟らかい素材のマウスピースを装着し、歯並びを改善しながら口の周りの筋肉を鍛える。
プレオルソ
口呼吸・舌のクセを改善しながら歯並びを整える
マイオブレイス
舌の位置や口周りの筋肉を鍛えながら歯並びを整える
パナシールド
受け口(反対咬合)を改善するための装置
部分的なブラケット矯正(ワイヤー矯正)
永久歯が生えそろう前に、前歯や奥歯の位置を調整。
③ 口腔周囲筋のトレーニング(MFT:口腔筋機能療法)
舌の癖や口呼吸の改善に重要
舌の正しい位置をトレーニング(舌を上あごにつける練習)
正しい飲み込み方を練習(舌で前歯を押さないよう指導)
口呼吸から鼻呼吸へ切り替えるトレーニング
🔹 予防矯正の治療の流れ
①審査・診断(7歳前後が目安)
歯並び・噛み合わせ・顎の成長をチェックし、レントゲンや歯型をとる。
予防矯正が必要かどうかを判断。
②治療計画の説明
どの装置を使用するか、治療期間、費用などを説明。
③矯正装置の装着・トレーニング開始
成長に合わせた装置を使い、口腔筋のトレーニングも並行して行う。
④定期的なチェック(1ヶ月ごと)
装置の調整、顎の成長チェック、正しい使い方の確認。
⑤永久歯の生え変わりを待つ
→永久歯の位置を確認し、必要なら本格矯正へ移行。
予防矯正の治療期間
治療期間は個人差がありますが、一般的に1~3年程度が目安です。
・軽度の歯並びの乱れ:6ヶ月~1年
・顎の成長をコントロールする場合:1~2年
・舌や口の癖の改善が必要な場合:2年以上
※ 予防矯正が完了しても、永久歯が生えそろうまでは経過観察が必要です。
🔹 予防矯正中の注意点
1. 装置は正しく装着することが重要
指示された時間、しっかり装着しないと効果が出にくい。
2. 口腔習慣を改善する(指しゃぶり・口呼吸NG)
せっかく矯正しても、悪い習慣が続くと歯並びが崩れる。
3. 矯正装置の取り扱いに注意
拡大床やマウスピースは無くさないよう管理。壊れたらすぐに歯科医院へ。
4. 食生活にも気をつける
硬いもの(ガム・ナッツ・氷など)は装置が壊れる原因になる。
5. 定期的な歯科検診を受ける
成長に合わせた調整が必要なので、必ず歯科医院でチェックを受ける。
🔹 まとめ
・ 予防矯正には「顎の成長を促す装置」「歯並びを整える装置」「口腔筋トレーニング」がある
・ 治療期間は1~3年が目安(個人差あり)
・ 早めに始めることで、抜歯や本格矯正のリスクを減らせる
・ 治療中は装置の装着・口腔習慣・定期検診が重要!
お子さんの歯並びが気になる場合は、7歳前後で歯科医院に相談するのがおすすめです。
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