どんな歯並びが予防矯正の対象になるのか?
→ 出っ歯・受け口・ガタガタ・すきっ歯など、どんな状態なら受診すべきか?
子どもの歯並びは成長とともに変化しますが、「このままで大丈夫?」と気になることはありませんか?
実は、小児期の歯並びには早めに対応すべきケースと、経過観察で問題ないケースがあります。
予防矯正の対象となるのは、顎の成長に問題があったり、将来的に歯並びが悪くなるリスクが高い状態です。
ここでは、どのような歯並びの子どもが予防矯正を受けるべきかを詳しく解説します。
1. 予防矯正が必要な歯並びの特徴
以下のような歯並びの場合は、早めに歯科医院で相談するのがオススメです。
① 出っ歯(上顎前突)
✅ 特徴
- 上の前歯が前に大きく突き出ている
- 唇を閉じにくい
- 口呼吸のクセがある
✅ 問題点
- 前歯をぶつけやすく、破折リスクが高い
- 口呼吸の影響でむし歯・歯周病リスクが高まる
- 発音や顎のバランスに悪影響
✅ 予防矯正の目的
- 口周りの筋肉のバランスを整える
- 顎の成長を促し、噛み合わせを改善
- 口呼吸を鼻呼吸に改善
⚠ 受診のタイミング
5~8歳頃に相談し、必要なら拡大装置やマウスピース型矯正、筋機能矯正を使用
② 受け口(反対咬合)
✅ 特徴
- 下の前歯が上の前歯より前に出ている
- 下顎が前に出ている
- 食事中に噛みづらそうにしている
✅ 問題点
- 顎の成長に悪影響を与え、骨格的な受け口になるリスク大
- 発音が不明瞭になりやすい(サ行・タ行が言いにくい)
- 将来的に外科手術が必要になる可能性もある
✅ 予防矯正の目的
- 上顎の成長を促し、下顎の過成長を抑制
- 早期治療により外科矯正のリスクを低減させる
⚠ 受診のタイミング
3~6歳頃に相談し、必要ならムーシールド・パナシールドなどの装置、筋機能矯正を使用
③ ガタガタの歯(叢生・歯の重なり)
✅ 特徴
- 歯が重なって生えている
- 永久歯が入りきらず、ねじれて生えている
- 歯磨きがしにくい
✅ 問題点
- 歯磨きが難しく、むし歯や歯周病のリスクが上がる
- 将来的に抜歯が必要になる可能性が高い
- 顎が小さいと、矯正が難しくなることも
✅ 予防矯正の目的
- 顎を広げて、歯がきれいに並ぶスペースを確保
- 将来的な本格矯正の負担を軽減する
⚠ 受診のタイミング
5~8歳頃に相談し、必要なら拡大装置やマウスピース型矯正、筋機能矯正を使用
④ すきっ歯(空隙歯列)
✅ 特徴
- 歯と歯の間にすき間がある
- 前歯の間に大きな隙間ができている(正中離開)
- 舌の癖(舌突出癖)がある
✅ 問題点
- 発音が悪くなりやすい(息が抜ける)
- 舌のクセが原因の場合、放置すると歯並びが悪化
- 永久歯の生え方に影響する可能性がある
✅ 予防矯正の目的
- 舌の使い方を改善し、自然に歯が並ぶよう誘導
- 顎の成長をコントロールし、適切なスペースを確保
⚠ 受診のタイミング
6~8歳頃に相談し、舌のトレーニングや矯正装置、筋機能矯正を検討
⑤ 前歯が閉じない(開咬)
✅ 特徴
- 奥歯は噛んでいるのに前歯が閉じない
- 指しゃぶりや舌を前に出すクセがある
- 発音がしづらい(サ行・タ行の発音不明瞭)
✅ 問題点
- 食べ物を前歯で噛み切れない
- 発音に影響し、舌足らずな話し方になりやすい
- 舌のクセが原因の場合、放置すると悪化
✅ 予防矯正の目的
- 口腔筋のバランスを整え、正しい噛み合わせに誘導
- 指しゃぶり・舌のクセを改善
⚠ 受診のタイミング
5~8歳頃に相談し、筋機能矯正やマウスピース矯正を検討
4. まとめ|どんな歯並びなら受診すべき?
🔹 早めに受診すべき歯並び(5~6歳頃から相談)
- 受け口(反対咬合)(下顎が前に出ている)
- 開咬(前歯が閉じない)(指しゃぶり・舌のクセがある)
🔹 経過観察しつつ、必要なら矯正を考える歯並び(6~8歳頃に相談)
- 出っ歯(上顎前突)(上の前歯が飛び出している)
- ガタガタの歯(叢生)(歯が重なり合って生えている)
- すきっ歯(空隙歯列)(前歯の間に隙間がある)
お子さんの歯並びは成長とともに変化するため、気になる症状があれば早めに歯科医院で相談し、適切なタイミングで予防矯正を始めることが重要です!
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