みなさんこんにちは
安佐南区・可部・高陽・白木からも通いやすい、安佐北区にある歯科医院(歯科・歯医者)、かわもと歯科こども歯科クリニックの前金です🌷今回はキシリトールについてご紹介します😊
キシリトールとは?
キシリトールは天然由来の糖アルコールで、主に木材や植物に含まれるキシラン・ヘミセルロースから作られます。
1. 原料
キシリトールは自然界に広く存在しており、次のような植物や果物に含まれています。
•白樺(シラカバ)やブナの木
•トウモロコシの芯
•イチゴ、ラズベリー、カリフラワー、ほうれん草などの食品にも含まれる
ただし、これらの食品から摂取できるキシリトールの量は非常に少ないため、虫歯予防としての効果を得るには、キシリトールガムやタブレットを利用するのが効果的です。
2. キシリトールの特徴
•砂糖と同程度の甘さ(甘味度は砂糖の約0.8~1倍)
•カロリーは砂糖より約40%低い(1gあたり約2.4kcal)
•血糖値を上げにくい(インスリンの分泌をほとんど必要としない)
•虫歯予防効果がある(虫歯の原因となるミュータンス菌が代謝できないため)
キシリトールは白樺やトウモロコシの芯などに含まれるキシランを原料に、加水分解と水素添加を行うことで作られる糖アルコールです。自然由来の甘味料として、ガムやキャンディー、歯科製品などに幅広く使われています。
また、キシリトールと聞くと辛いものを想像すると思いますが、キシリトール自体は辛いわけではありませんが、特有の冷涼感があるため人によっては辛さに似た刺激を感じることがあります。
しかし犬にとっては危険です!
人間には安全なキシリトールですが犬が摂取するとインスリンが急激に分泌され、重度の低血糖症を引きおこすことがあります。命の危険もあるため、ペットのいるご家庭ではキシリトール入りのお菓子を犬に食べられないように保管してくださいね!
キシリトールの効果
1. 虫歯予防
キシリトールには、虫歯菌(ミュータンス菌)の働きを抑える効果があります。通常、ミュータンス菌は糖を分解して酸を作り出し、歯を溶かして虫歯を引き起こします。しかし、キシリトールはミュータンス菌に取り込まれても分解されず、酸が作られません。これにより、歯が溶ける(脱灰)のリスクが低くなります。
2. 歯の再石灰化を促進
歯の表面は、食事や飲み物の影響で脱灰と再石灰化を繰り返しています。
食事をとるごとにお口の中のPH値がどのように変化していくかをグラフにしたものです。お口の中は通常PH7前後の中性ですが、食事をするたびに酸性になってしまいます。PH5.5を下回ると「脱灰」が始まります。
キシリトールは唾液の分泌を促し、酸性傾きにくいので歯の再石灰化を助ける働きがあります。これにより、初期の虫歯を修復する効果が期待できます。
3. 唾液の分泌を促す
キシリトールを含むガムを噛むことで、唾液の分泌が増え、口の中が中性に保たれます。唾液には、歯を保護し、細菌の増殖を防ぐ役割があるため、口腔内の健康維持に役立ちます。
4. 口臭予防
唾液が不足すると、口の中の細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因になります。キシリトールの摂取によって唾液の分泌が促進されることで、口臭の予防にもつながります。
キシリトールの摂取方法
1. キシリトールガムやタブレット
最も手軽にキシリトールを摂取できるのが、キシリトール配合のガムやタブレットです。食後や間食後に噛むことで、唾液の分泌が促され、虫歯予防の効果が期待できます。
効果的な摂取方法
•1日3回以上(食後やおやつの後に)
•1回5分以上噛む(ガムの場合)
•キシリトール含有率50%以上の製品を選ぶ
2. キシリトール入りの歯磨き粉
キシリトール配合の歯磨き粉を使用することで、毎日のブラッシングと併せて虫歯予防が可能です。特に、お子さま向けの歯磨き粉にはキシリトールが含まれているものが多く、安全に使用できます。
3. キシリトールの食品
キシリトールは、ガムやタブレットのほかにも、キャンディーやチョコレート、ヨーグルトなどに含まれることがあります。ただし、すべてのキシリトール製品が虫歯予防に効果的とは限らないため、選ぶ際はキシリトール含有率が高いものを選ぶようにしましょう。
キシリトールの安全性
1. 副作用の心配は?
キシリトールは、適量を摂取する限り安全な甘味料です。ただし、大量に摂取すると、一時的にお腹がゆるくなることがあります。そのため、一度に大量に摂るのではなく、1日数回に分けて摂取するのが理想的です。
2. お子さまや妊娠中の方でも安心
キシリトールは、妊娠中の方や小さなお子さまでも安全に摂取できます。特に、妊婦さんがキシリトールを摂取することで、赤ちゃんの口の中に虫歯菌が移るリスクを減らせるという研究結果もあります。
その研究では妊娠6ヶ月目から出産後9ヶ月までの13ヶ月間甘味料としてキシリトールが100%のチューインガムを噛みました。そして子どもが2歳になるまでの間子どもの口の中からミュータンス菌が検出されるかを比較しました。
その結果キシリトール入りチューインガムを噛んだ母親から生まれた赤ちゃんは噛んでいない母親から生まれた赤ちゃんに比べて生後9ヶ月から24ヶ月のまでの間ミュータンス菌が検出される割合が少ないことがわかりました。
キシリトールとフッ素の併用でさらなる予防効果
キシリトールは虫歯予防に効果的ですが、フッ素と併用することで、さらに高い予防効果が期待できます。フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の進行を防ぐ働きがあるため、フッ素入りの歯磨き粉やフッ素洗口液を使うと良いでしょう。
こんな方におすすめ!
•虫歯ができやすい方:ミュータンス菌などが活発に活動しやすい生活習慣の人は虫歯リスクが高くなります。例えば、
飲食回数が多い人、特に砂糖を頻繁にとる習慣がある人や歯のブラッシングが不十分で歯垢(プラーク)が十分に落とせていない人などです。
歯垢は単なる食べかすではありません。実は、ミュータンス菌などの細菌のかたまりなので、キシリトールを摂ることで、虫歯ができやすい人でも虫歯菌の働きを抑えられるので虫歯予防ができます。
•お子さまの歯を守りたい方:キシリトールを使用できるのは奥歯が生えてくる1歳6ヶ月ごろです。その頃からキシリトールを摂る習慣をつけると、虫歯リスクが減ります。
キシリトール製品と聞くと、多くの方はガムを想像されるかと思いますが、2歳〜3歳の幼い子どもには、タブレットタイプのものを与えるのがおすすめです。
ガムの場合、最後には吐き出すことになりますが、幼い子どもはうまく吐き出せず、そのまま飲み込んでしまう危険性があるため、与えてはいけません。
また、グミやラムネなど、他にも幼い子どもが安心して摂取できるキシリトール製品はたくさんあるため、こどもが継続できそうなものを選んでください。
•妊娠中の方:赤ちゃんへの虫歯菌の感染を防ぐために、妊娠中からの摂取がおすすめです。
•矯正治療中の方:装置の影響で歯磨きが難しい方も、キシリトールを活用することで虫歯を予防できます。
矯正中はキャラメルやグミなど粘着性の高いお菓子が避けられるが、キシリトールガムやタブレットなら摂取可能です。
まとめ
キシリトールは、虫歯予防に効果的な天然甘味料です。ガムやタブレット、歯磨き粉などで手軽に摂取でき、虫歯の原因となるミュータンス菌の活動を抑えたり、唾液の分泌を促したりすることで、口腔内の健康を守ります。フッ素と併用することで、さらに強い予防効果が期待できます。毎日の生活にキシリトールを取り入れて、健康な歯を守りましょう!
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